大学生活この4冊!
アディオスと言ったな?あれは嘘だ。
という事で今回は特別に2本立てでお送りします。グリコのおまけみたいなものです。
さてさて「春休み、時間があるから何か本を読んでみようかなー」とか、「大学生になったから、読書を習慣づけたいな」と思っている人は多いと思います。…え?思ってない?そういう人は思ってるという事にしといてください。
今回はそんな皆さんに、大学生活に必ず役立つ4冊の本を紹介したいと思います。
ここで突然ですが問題です。世界の1歳児で何らかの予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょうか?Ⓐ20%Ⓑ50%Ⓒ80%…少し考えてみてください。
どの答えを選びましたか?実は答えはⒸの80%なのです。「ええっ」と思った人が大半ではないでしょうか。「だって、世界には生活していくのがやっとな貧しい人がほとんどじゃないか」と思う人もいるかもしれません。しかし、極度の貧困にある人の割合は過去20年で半分以下に減っていますし、今最も多くの人が住んでいるのは中所得国です。まさに、私たちが「思い込み」に基づいて世界を見ている事を実感できたのではないでしょうか。
「FACTFULLNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」(著・ハンス・ロスリング他 訳・上杉周作他/日経BP)は、そんな私たちに対して、どうやったらデータを基に正しく世界を見る事ができるのか?ということを教えてくれます。この本を読み終えたら、「日本未来図2030 20人の叡智が描くこの国のすがた」(編・自由民主党国家戦略本部/日経BP)にもチャレンジしてみましょう。iPS細胞で有名な山中伸弥氏をはじめ、日本を代表する研究者が経済・医療・環境など様々な角度から2030年の日本について予想し、今後の課題を明らかにしている本です。データに基づいてみると、決して日本の未来も真っ暗なものではないという事がよく分かるでしょう。
では、物事を正しく「見る」事はできるようになったけれど、「考える」にはどうしたらいいの?という方には「思考の整理学」(著・外山滋比古/ちくま文庫)がおススメです。どうやったらいいアイデアは生まれるのか、考えをまとめられるのかといった、様々な思考の方法がとても分かりやすく書かれています。「そうはいっても道徳とか倫理とか、データや数字で判断できない問題もあるんじゃない?」と思った人には「これからの『正義』の話をしよう いまを生き延びるための哲学」(著・マイケル・サンデル 訳・鬼澤忍/早川書房)がぴったりです。生命や戦争といった倫理的・道徳的な問題について、どんな立場や考え方があるのか、それらにどんな問題点があるのかを丁寧に解説してくれます。
いかがだったでしょうか。もちろん上の4冊は特に個人的におススメしているものなので、それ以外にも役立つ本は沢山あります。名市大の生協購買では、様々な書籍が10%OFFで購入できるので(ネット注文もできます)ぜひお気に入りの本を探してみてください!
また、最近では大学生の読書離れはとても深刻になっています。月に1冊も本を読まないという名市大生も決して珍しくありません。しかし、大学で学ぶ上では講義内で本を利用する事は多々ありますし、本にはネットにはない有用な知識がたくさんあります。この文章を読んでいる皆さんがぜひとも、読書の輪を広げていってくれることを願ってこのあたりで筆をおきます。それでは良い大学生活を!また会おう新入生の皆さん!